ウエイトレスのぼやき ~ グルテンフリー、グルテンフリーって騒いでるけど、糖分、塩分は気にしないの??

   

アメリカでは一時期 ”Gulten Free”(グルテンフリー)が大流行しました。日本でも流行りましたよね。今は少し落ち着いたようですが。アメリカもやっぱり体にいいと聞けばみんなトライします。

日本は ”ダイエットにはこれがいい!!” とテレビで紹介されれば、みんなそのアイテムを買い求め、数日でそのアイテムが店頭から消えるんですよね。客観的に見ると、一種のマインドコントロールの様にも見えますが、アメリカのグルテンフリーブームも負けないくらいクレイジーでした・・・

 

流行りの ”Gluten free” 

グルテンフリーが流行った時、よくお客さんに ”Is this gluten free??” と聞かれました。特に私の働いていたお寿司屋さんは、99.9%がアメリカ人、又は英語圏のお客さんだったので、とにかく質問・リクエストが多いです。その場で ”Yes” ”No” と答えれるものもあれば、Ingredients を確かめにキッチンまで走らなくちゃいけないことも多々ありました。

もちろんメニューを把握して説明するのは私達サーバーの仕事です。でも、私達サーバーは全てのメニューのIngredients を知っているわけではありません、だってシェフじゃないですもん・・・・使っている食材、トッピング、ソースなどはすぐに答えられるべきですが、Ingredients や調理法は、お店の Specialty などではない限りお店側もそこまで求めません。

例えばサラダの説明は、入っている野菜とトッピング、そしてドレッシングの種類を言うくらいです。ドレッシングに何が入っているかまでは説明しません。”Miso dressingには味噌と、Vegetable oil と White vinegarと・・・” なんて説明しません。天ぷらの衣の材料もいちいち伝えません。そんなことしていたら、お店が回らなくなっちゃいます!!もちろん聞かれたら答えますけどね。

アレルギーの方が気を付けなくちゃいけない食材、よく質問されるアイテムなどは、私達も大体把握しています。Dairy(乳製品)がダメなお客さんが気を付けなくちゃいけないメニューもたくさんあります。特に、見た目は大丈夫そうでもソースやトッピングにマヨネーズなどが入っている様なメニューは気を付けなくちゃいけません。

結構聞かれるパターンも決まっていたりするので、私達もある程度は確認済みです。でもやっぱり全部っていうわけではないんです。それはシェフの仕事です。なので私達サーバーのテストには、メニューの説明の問題はあっても、Ingredients を答えなくちゃいけない問題は通常ありません。

”Is this gluten free??” と聞かれて、お寿司などはその場で ”Yes” と答えれますが、アペタイザーなどは、ソースやトッピングに何かグルテンのものが入っていないかキッチンに行って確認します。自分で考えてみて入っていないだろうな、と思っても念のため確認します。

お醤油もテーブルに置いてある、かつおだしが入っている自家製のお醤油はダメなので、”Tamari” を取りに行かなくちゃいけません。忙しい時に行ったり来たり・・・何かと仕事が増えますが、これが私達サーバーの仕事です。

でも毎回思います・・・・

”グルテンフリー、グルテンフリー、って騒いでますが、その酢飯の中にどれだけお砂糖が入っているか知ってますか?? そんなに Tamari 付けちゃって、塩分は気にしないんですか??”

って。

こっちのお寿司屋さんは、アメリカ人に受ける様に、お砂糖が多めに入っています。昔働いていたお寿司屋さんの板前さんは ”こんなに砂糖入れて、Healthy food でも何でもないよ” と言っていました。カリフォルニアロールの中身だってマヨネーズた~っぷりです。特にAmericanizeされたスペシャルロールなどは、クリーミーソースやお砂糖たっぷりの Eel Sauce がかかっていたり、かなり高カロリーです。お寿司は Healthy food と信じ込んでいるアメリカ人がいっぱいいますが、実はそうでもないんですよね。

そんなことも知らずに、グルテンフリーにばっかりこだわってますが、他の糖分や塩分を気にしないのは、グルテンフリーにこだわらない私達にとって doesn’t make sense なんです。

グルテンフリーを求めるということは、健康に気を使うということだと思っていました。なのでグルテン以外にも糖分や塩分も気にすると思っていました。でもグルテン以外はみんな don’t care ・・・ 結局みんな、とりあえず流行りに乗ってみたいだけ!!ただそれだけなんですよね~。

 

Low Sodium Soy Sauce

”Low Sodium”(塩分控えめ)のお醤油が流行った時もそうです。みんな、どのテーブルも ”Low sodium” のお醤油ちょうだい!!です。でも、飲んだんじゃないか!?っていう位お醤油を使います。ほとんどのお客さんが、お醤油は刺チョコにこぼれる位ギリギリまで入れます。そしてお刺身をそのお醤油のプールにダイブします。それからそのお醤油まみれの、soaking wet のお刺身を食べるんです・・・お寿司もお醤油びっちゃびちゃにして食べます。お寿司が崩れてお米がそのお醤油プールに落ちてしまったら、救い出して食べます。

いやいやいやいや・・・・ ”Low sodium” ”Low sodium”って言ってるけど、それはもう ”Regular”も超えて ”Extra Sodium” じゃん!!って思います。

いくら ”Low sodium” でも、そこまでの量を取り入れれば、”Low sodium” の意味はありません。

たまり醤油だってそうです。ものにもよりますが、小麦が少量使われているものだってあります。そもそも”グルテンフリー” ”大豆で出来ているお醤油”、というだけで塩分は Regular のお醤油と変わりません。Regular のお醤油の塩分は約16%と言われていますが、たまり醤油の塩分も15~17%です。グルテンだけにこだわって、塩分は全くこだわらないなんて、そんなアンバランスな・・・

こういうお客さんたくさんいるんですよね。別に私たちはお客さんがハッピーならそれでいいですし、お店もスムーズに回転出来れば何も問題ありません。

ただやっぱり見ていて、何のための ”Gluten free” ”Low sodium”なんだ!?と思ってしまいます・・・。

そんな流行りに乗っかりたいだけの、なんちゃって ”Gluten free” ダイエットの方は意外に多いです。実際、ほとんどがそうじゃないでしょうか。もちろんアレルギーの方もいるのかも知れませんが、アレルギーの方は命にかかわることもあるので、かなり細かく聞いてきます。なのでアレルギーの方と ”なんちゃって” の方はすぐに見分けがつきます。大体アレルギーの方は自分でも食材、食べちゃいけないものを細かく把握していますし、冒険したりはしません。万が一のことがあったら困るので、Complicated なメニューも頼みません。それとは違ってなんちゃっての方達は、”Gluten free” に対して ”Yes” と聞けば、それ以外の 食材や、Sugar, fat, sodium は全く気にしない・・・ Doesn’t make sense at all !!

 

なんちゃってベジタリアン!!

なんちゃってベジタリアンの方も結構います。元々日本食はだしを使っているアイテムが多いですし、お寿司屋さんでベジタリアンの方が食べれるメニューとなると、かなり限られてきます。あったとしても、Avocado Roll Cucumber Roll、サラダ、かつお節なしのしし唐炒めなどです。山菜うどんなどもありますが、スープにかつおだしが入っています。

山菜うどんを頼もうとしたベジタリアンのお客さんに、”それはだしが入っているから” と伝えると ”That’s ok” (それは大丈夫)と言われた時もあります・・・・ いやいやいや、スープのだしは大丈夫って、なんじゃそれ!! 

昔洋風レストランで働いていた時のことです。ベジタリアンのパスタを作って下さいと言われました。もちろんある食材で作ることが出来ます。でも玉ねぎは嫌、キャベツやねぎなども入れないで欲しい、など何かと注文が多いです・・・いやいやいや、ベジタリアンどうこうじゃなくて、それはもうただの好き嫌いです!!

ベジタリアンの方ではなかったのですが、ごまがアレルギーというお客さんに ”天ぷらを揚げる油に少しごまが入っている” と伝えた時も、”That’s ok”と返ってきたこともあります・・・もうわけわかんないです!! Why did you ask me then!? じゃあ、何のために聞いたんだ!!って話です。 私は ”アレルギー” と聞くと、Extraで気を遣っていました。もし反応して大事に至ることになってしまったら大変です。でもお客さんに説明すると ”それは大丈夫” と返ってくることが多いんです。アレルギーなのにそれは大丈夫って、それはアレルギーではありません!!かかっているごまは嫌だけど、ソースなど形が見えなければ大丈夫、的なやつです。これも単なる好き嫌いです!!

たまに聞きたくなる時もあります、その食材は本当にアレルギーなのか、流行りの ”なんちゃって” なのか、それとも好き嫌いなのかって。だってその方がお互いに時間もセーブ出来ますし、早く食べ物もサーブ出来ます。もちろんそんなことは聞けないですけどね・・・でもそれくらいみんな適当なんです・・・

 

みんな言ってみたいだけ!?

アメリカで10年近くサーバーをしていました。面倒な注文や矛盾だらけのリクエストも、なんだそれ!!と思っても、ニコニコしながら handle しなくちゃいけません。今まで色んなお客さんを見てきました。

グルテンは体に悪い!!と思って ”Is this gluten free??” と聞いていますが、Too much sugar や too much sodium はどうなんだ!!と言いたくなります。実際そんな人ばっかりです・・・・そして、思います。みんなただ流行りの ”Gluten free” って言ってみたいだけなんだって。”Low sodium” のお醤油の時もそうでした。実際食べている量は ”too much sodium” です。

特にグルテンフリーダイエットは医学的には根拠はないとも言われています。小麦の食べ過ぎは血糖値を急上昇してしまうためインスリンが大量に分泌されてしまう、ともありますが、それって・・・小麦に限ったことじゃななくないですか・・・??

 

Conclusion

グルテンフリーにこだわっているのに、それ以外は全く don’t care なお客さんはなんだかなぁ~、なんて思っちゃいます。徹底してないですし、ブレブレというか、ただ言ってるだけです。だって本当にダイエットや健康を気にするのであれば、グルテンフリーだけでなく、糖分、塩分などにもこだわるはずですもんね。

中途半端は逆に意味がないです。なので、私はそんな無理して流行りに乗っかてる痛いお客さんを見る度に、そんなことしないでバランスよく何でも食べればいいのにな~って思っていました・・・

オーガニック食品もそうですよね。農薬など、多少気にすることはいいことだと思います。でもオーガニックでも何種類かの農薬は認められていますし、日本のオーガニック化粧品は1%でもオーガニックの成分が含まれていれば、例え残り99%がケミカルでもオーガニックと名乗れちゃうんですよね??恐るべし日本のオーガニック基準・・・・まずは Research することが大事です。

私はサーバーをしている時、流行りやお客さんのこだわりを見て、それ本当!?と思い、その度に Research して色んな事を学びました。”なんちゃって” のために毎回走り回るのは私達サーバーです・・・もちろんそれも全部含めサーバーの仕事ですが、ただ結構お客さんの言っていることって意外と間違いだらけなんです。そしてそれに振り回されるんです・・・まず形から入る前に、もうちょっと勉強してよ!!と思いながら ”Tamari” を取りに走り回っていました。

今流行りの ”Gluten free” は半分以上、いや、もしかしたらほとんどが ”なんちゃって” の人達に引き起こされた現象ではないのか!?と感じてしまいます。それくらい中途半端な人ばっかりです・・・今回はそんなお客さんに振り回されて来たサーバーのぼやきでした。Thank you so much for reading!!

 

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