語学学校 Part 2 ~ 授業料が高すぎる~!!でもやっぱりしっかりしている大きな語学学校

      2017/02/28

 

大きな語学学校はやっぱりさすがだな、という印象を受けます。世界各地にセンターがあり、アメリカの語学学校には色んな国の生徒がいます。スタッフも設備も揃っています。入学手続きを担当する人、クラスのスケジュールや、その先の転校など一緒にプランしてくれるアドバイザー、ホームスティ先を探してくれるスタッフなど、生徒へのサポートがななり充実しています。

私がアメリカに来て初めて行った語学学校は『ELS Language Centers』(ELSランゲージ・センターズ)とう学校でした。アメリカだけでなく、アジアや中東にもセンターがあります。

今回はアメリカ各地にあるこの『ELS Language Centers』を例に、学校の目的、費用、メリットなどについてお話ししたいと思います。

『ELS Language Cetners』

私は、Minnesota(ミネソタ州)のSt. Paul(セイントポール)にあるUniversity of St. Thomasという大学のキャンパス内にあるセンターに通いました。

正直、授業料はかなり高いです。月$2,500位かかりました・・・ 当時は為替のレートが$1=125円位だったので、月30万以上です。高いですよね・・・今思えば、よくそんな高い授業料を親が出してくれたな、と思います。本当に感謝です・・・・この額にはホームステイ費用(家賃、食費)も含まれています。

Short cutになるかもしれないIntensive Program

この学校はコースが何種類かあって、私が取ったのはIntensive Programでした。このコースは文字通り、短期間でがっつり英語を学びます。

私がこの語学学校のこのプログラムを選んだ理由は、この学校のある一定のクラスを終了すると、修了書が許可書になり、TOEFLのスコアなしに大学へ入学できたからです。『条件付き入学』と呼ばれ、この修了書があれば、この語学学校と提携している大学、又は大学院に行くことが出来ます。どの学校にも行ける、というわけではありませんが選択肢はかなり多いです。“語学学校はなるべく早く終わらせて、現地の生徒がいる学校に早く行きたい!! でもTOEFL受けたことない・・・”という私にはぴったりでした。この学校で当時大学の条件付き入学に必要だったのは、Level 109 の修了書です。

どの学校も入る時に、自分の英語がどの程度なのかをみる、English Proficiency Test/Placement Test/Assessment Testというものを受けます。語学学校は英語のテストのみですが、コミュニティカレッジ、4年制大学は数学のテストもあります。

この語学学校は12段階に分かれていて、Level 101からLevel 112まであります。もともと英語が好きで得意だったというのもあって、私はLevel 108から始めることが出来ました!!あんなに会話のテストはボロボロだったのに・・・ 筆記テストが良かったのかも知れません。初めてのアメリカ生活、ホームステイで不安や戸惑いもありましたが、必死に勉強をしました。そして条件付き入学に必要なLevel 109 のテストも無事受かることが出来(一度落ちましたが・・・)、語学学校は3ケ月で終了し、渡米4ケ月後にはMinnesota State University, Mankato(ミネソタ州立大学マンケイト校)に行くことが出来ました。

当時はLevel 109を終了すると大学へ条件入学が出来き、大学院はLevel 112でしたが、今は大学も大学院もLevel 112を終了しないと駄目見ないですね。厳しくなりました。今はこのLevel 109 の許可書は、コミュニティカレッジへの入学条件になっています。

ここに当時の私の成績表があります。

 

 

てゆうか、成績悪いですね・・・・ 改めて見て、びっくりしました!!よくこれでテストに受かったなと。

この学校は4、3、2、1、と数字で評価していますが、アメリカの学校は通常、A、B、C、D、Fで成績を評価します。Fは“Fail”という意味で“Pass”じゃないので、必要ならもう一度取らなくちゃいけなくなります。

私のGPA(Grade Point Average, 成績平均値)は2.38と低いです・・・A、B、Cで表すなら”C”になります。当時の私のテストの結果がTOEFLの筆記試験の500点にぎりぎり値すると書かれています。でもリスニングとスピーキングの流暢さに欠けると・・・・

コミュニティカレッジ、大学などでは、専攻によってはDも駄目という科目もあります。出来ればいつでも、どの学校でもA、Bを狙っていきたいですね。

正直、成績悪過ぎて載せようか迷いました・・・・ でもこれが当時の私の実力です・・・

充実したクラス内容

クラスは15人~20人程で、教科書に沿って授業が進みます。もちろんHomeworkもありました。初めは何言ってるか本当にわかんないんですよね・・・・何がHomeworkなのかもわかならいくらいです・・・

発音のクラスもありました。発音のクラスは今でも取りたいくらいです。何年いても、難しくてどう発音していいかわからないのもいっぱいあります。

1セッション=4週なので、4週目に今自分が取っているLevelのテストがあります。そのテストに受かれば次のレベルに進むことが出来ます。例えば、Level 107にいるとします。セッション最後の日にみんな一斉にテストを受けて、受かった生徒は次のセッションからLevel 108 に行きます。落ちてしまったら、また同じLevel 107 をやり直さなくちゃいけません。

今の子達は小学校から英語を学ぶので、英語力も高いかと思います。でも私の時代は英語は中学から始めるのがほとんどで、しかもListeningやSpeakingよりもReadingやWritingのクラスがほとんどでした。なので、アメリカに飛んできて読み書きは出来ても、会話が出来ない、てゆうか、何言ってるか全然わかんない!!なんてことがしょっちゅうでした。

それに比べて他の国の生徒は、特に南米やヨーロッパからの生徒は、ま~とにかく話します。文法や発音がめちゃくちゃでもとにかくしゃべる~~!!でも、それが一番大事なんですよね。大体、文法や発音が完璧じゃなくても、会話は雰囲気で伝わりますし。Practice, practice, practice!!と言われました。Practiceすることが一番大事なんです。トライして、失敗して、そこから学んでいきます。

その費用は・・・

今(2017年1月現在)、この学校『ELS Language Centers』で授業料を見てみました。Cost Calculatorが付いているので、簡単に見積もりを出すことが出来ます。

場所は同じミネソタ州のSt. Paulを選び、プログラムも同じ“Semi-intensive English”を選んで、ホームステイして、3ケ月(Calculatorでは12 Weeks)かかったとします。

3ケ月で$7,380と出てきます。月$2,460(約28万円)(2017年、1月末の1ドル=113円のレートで計算)ですね。た、高い・・・・!!

ホームステイを選ばずに、大学の寮を選ぶとします。その場合は3ケ月で$8,760、月$2,920(約33万円)になります。・・・もっと、高い!!!!

ホームステイも寮も選ばす、自分でアパートなど住むところを探すことにすると、プログラムの授業料が3ケ月で$4,230、月$1,410(約16万)になります。それでも全然高いですね・・・

この、ホームステイ、寮、アパート、の3つの選択肢では、ホームステイが一番いいかと思います。アパートをシェアしても、家賃、食費、光熱費、雑費などを$1,000以下に抑えるのは、結構厳しい・・・ 授業料自体が月$1,410するので、ホームステイの月$2,460が一番安いかと。もちろん、ランチ食べたり、生活用品を買ったりもするので、絶対月$2,460で収まるというわけではありませんが。

ちなみに、違う州にあるセンターの見積もりも見てみました。ホームステイ/寮/ELSの宿泊先サポート無し、の順番で出ています。今回は6ケ月間学校に行くとして、月にいくらかかるか出してみました。

都市名 ホームステイ 自分で探す
NY – Manhattan, NY ー ニューヨーク州マンハッタン $3,500(40万) $2,900(33万) $1,460(17万)
San Francisco – Down Town, CA ー カリフォルニア州サンフランシスコ $2,700(31万) $2,600(29万) $1,460(17万)
Boston, MA ー マサチューセッツ州ボストン $2,670(30万) $3,070(29万) $1,460(17万)
St. Paul, MN ーミネソタ州セントポール $2,500(28万) $3,000(34万) $1,460(17万)
Denver, CO ー コロラド州デンバー $2,300(26万) $2,440(28万) $1,460(17万)
Richmond, KY ー ケンタッキー州リッチモンド $2,280(26万) $2,100(24万) $1,460(17万)

 

となります。やっぱり大都市は高いですね!!マンハッタンでホームステイを選ぶと月$3,500、約40万円かかります!!デンバーやリッチモンドも都市ではありますが、田舎の州というのもあり、大都市に比べホームステイも寮も安いです。ELSの宿泊施設を利用せず、自分で探す場合は、どの州のセンターでも同じ月$1,460です。

大きい語学学校のメリットは、プログラムがしっかりしているところです。大体どの学校もTOEFL Preparation クラスや、コミュニティカレッジや大学への転校に必要な語学を習得するためのクラスが用意されています。大学、大学院と提携している学校が多いので、生徒もその条件付き入学することを目的に語学学校に来ます。目的がはっきりしていると、モチベーションも高く持てますよね。授業料が高すぎるのがデメリットですが・・・

生徒も全世界から来ているので、色んな人達と交流が出来て、英語の練習にもなります。友達になって間もない時は、自分の国はこうだよ、あなたの国はどんな感じ?なんて会話をよくします。お互い発音も下手で、ボロボロで、でもそれが楽しかったりするんです。英語もあまり話せないので、難しい話なんてしないですしね。どんどん話して、仲良くなって、英語も上達すると嬉しいです。

 

 

大きな学校のメリット、条件付き入学

これはカリフォルニア州にある、El Camino Collegeというコミュニティカレッジの英語の入学条件(English Proficiency)です。

最低TOEFL 133点(コンピューターベース)又は450点(筆記)となっています。TOEFLのスコアを持っていれば関係ないのですが、高校卒業してすぐアメリカ留学する生徒はほとんど持っていないでしょう。そして、学校が要求するスコアを取るまでにも時間はかかります。

そこで、条件付き入学があります。ここに条件付き入学の出来る、El Camino Collegeと提携している語学学校のリストがあります。実際は15校近くあって、リストはもっともっと下まで続いるんですが。4番目に私の行った『ELS Language Centers』があります。“Completed Level 109 or higher at ELS centers in the US or overseas”と書いてあります。アメリカ、又は海外のELSのセンターでLevel 109又はそれ以上のレベルを終了していることが条件です。7番目の『EF』もよく聞く名前ですね。『ELS』以上に授業料は高いですが・・・

少しだけ、6番目の『LSI』の費用を見てみたいと思います。El Caminoの条件は、Completed level 5 or higher at LSI schoolsなので、LSIでレベル5、またはそれ以上のレベルを終了していることが入学条件になります。

『LSI』のサイトの“Affordable Tuition”を見てみます。まず、レベル5を終了するには、18 hours/weekのスケジュールを選ばなくてはいけません。

そして、授業料の表を見てみますと・・・・まず、1ケ月だと$845です。悪くはないかと!!

 

そして、長くいればいるほど、Discountがあるのか、授業料が安くなります。

6ケ月間行くとして、授業料は$3,590です。月$600、約6万7,800円になります。Affordable!! 私は正直、条件付き入学もない小さな語学学校に行って月$300払うのであれば、倍払っても、プログラムのしっかりしているこの学校に行った方がいいと思います。

ただ必ず6ケ月で終わる保証もないですし、コミュニティカレッジもいつでも転校できるわけではありません。セメスター制の学校であれは2学期制なので、入学は基本、春か秋になります。クオーター制は4学期制なので、年4回転校できる時期が来ます。入学時期を逃してしまうと半年近く待たなくちゃいけなくなる場合もあるので、語学学校に通っている時から、転校先の学校のDeadlineを調べておく必要があります。わからなければ、学校のカウンセラーに相談も出来ます。これも大きな学校のメリットです。

 

私なりの分析

プログラムがしっかりしている大きな学校は、ローカルの小さな語学学校に比べると高いかもしれませんが、授業内容も充実していますし、ここでモチベーション高く勉強すれば、金額的にはそう変わらないかもしれません。何をどう勉強していいかわからず1年以上ふわふわクラスに行くよりは、6ケ月間、必死になって勉強した方が効率いいです。

もし、1年間安い語学学校に行くとします。月$300で計算しますね。そうすると1年の授業料は$300 x 12mo=3,600になります。実際にはこれ以上かかりますが、計算しやすく生活費は月$1,000とします。$1000 x 12mo = $12,000で、合わせて$15,600になります。

もし高い学校に行ったら、学費は月$1,000として、$1,000 x 6mo = $6,000かかります。生活費は $1,000 x 6mo = $6,000 になります。合わせて$12,000。

6ケ月で条件付き入学出来るという保証はありませんが、12ケ月安い語学学校に行って、自分でTOEFLを受けて、入学に必要なスコアを取れるという保証もありません。

6ケ月でレベルの高い語学学校を終わらせるためには、最初からある程度上のクラスから入り込んでいく必要もあります。難しい選択かも知れませんが、それでも私は大きなクラスが充実している学校の方がいいと思います。ローカルの小さな語学学校の実態を知っているだけに。

ただこれは個人の能力にもよりますし、好みにもよります。例えば、何か資格を取るとして、セミナーに通ったり高い教材を買う人と、独学で勉強する人がいますよね。そんな感じです。

Conclusion

安くて小さい学校、大きくて高い学校、迷ってしまいますよね。個人的には、TOEFLスコアのない生徒には条件付き入学は最適だと思うので、高くて大きな学校をお薦めします。高いから早く終わらせなくちゃ!!というモチベーションも湧いてきますし。

コミュニティカレッジや大学に転校する予定はなく、ちょっとアメリカ留学を経験する、という場合でも、せっかくアメリカに来るので授業の内容が充実している学校をお薦めします。

ただこれはあくまでも私個人の意見ですし、ほとんどの生徒は親にお金をサポートしてもらうと思います。コミュニティカレッジや大学への転校を予定しているなら、その後もお金はもっともっとかかりますし、親と相談して決める必要もありますよね。

どちらのタイプの学校に行くにしても、強いモチベーションが必要になってきます。なぜならコミュニティカレッジや大学に転校した後も、語学の面でいくつか乗り越えなければいけないステップがあるからです。

次の記事『語学学校 Part 3 ~ 転校後にもまたESL!?』では、なぜ私が語学学校で質の良いクラスを求めるべきかを説明します。

 

 

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