語学学校 Part 3 ~ 転校後にもまたESL!?
2017/02/28
語学学校を終えると、いよいよ待ちに待ったアメリカ人のいるコミュニティカレッジ、又は4年制大学へ転校です!!やっぱり語学学校とは違って、現地の生徒がいるので、英語に触れる機会が断然増えます。クラスのほとんどがアメリカ人の生徒なのでちょっと緊張もしますが・・・
でも、実はそのアメリカ人に混ざってクラスを取る前に、私達留学生は取らなくちゃいけないクラスがいくつかあるんです。そこでまた時間がかかってしまうんですよね・・・早くアメリカ人に混ざって勉強したいのに!!
今回はコミュニティカレッジに入ってからの流れと、学校選びの重要さについて書きました。
Placement Testとその後の流れ
転校したら、まず英語と数学のPlacement Testを受けなくちゃいけません。これは留学生もアメリカの生徒もです。このテストはそれぞれの生徒の英語と数学のレベルをみるもので、テストの点数で自分がどのクラスから始めるかが決まります。
大体の留学生は語学学校を終えても英語力がまだまだ低いので、普通の科目を取る前にESL(English as a Second Language)や初級の英語のクラスを取らなくちゃいけません。よっぽど優秀じゃない限り、入学してすぐにアメリカ人に混じって経済や歴史のクラスを取ったりすることはないかと思います。
アメリカ人だって、テストを受けて結果が悪ければ初級の英語のクラスを取らなくちゃいけないんです。
例えば、これはまたカリフォルニア州にあるEl Camino Collegeのクラススケジュールです。
『English 1A』、このクラスはそのコミュニティカレッジの後、大学に転校するにしても、Associate’s Degree(2年制コミュニティカレッジ終了時にもらる準学士号)を取るにしても絶対に必要なクラスです。このクラスタイトルの下にある、“Prerequisite”というのが見えますか??先修科目です。これは、このクラスを取る前(Pre)に取っておかなくてはいけないクラスのことです。
ちょっと長いのですが、“credit in English A and credit in English 84 or ESL 53C with a minimum grade of C and ESL 52B with a minimum grade of C or qualification by testing (English or ESL Placement Test) and assessment”と書かれています。これはどういうことか簡単に言うと、“English 1Aを取るには、English AとEnglish 84を取っている、又はESL 53CとESL 52Bを最低Cでパス、もしくはAssessment Testで、あなたはEnglish 1Aから取れます、とういうくらいいい点数を取っていることが条件、ということです。もしEnglish A を取っていなければ、先にEnglish A のクラスを取らなくちゃいけません。もしESL53C、52BでCを取っていなければ、先にそのクラスをパスしなくちゃいけないです。
語学学校が終わって編入出来たからって、すぐに自分の取りたいクラスが取れるというわけではありません。placement Testでいい点数を取らない限りは、いくつか初級、基礎科目を取らなくちゃいけなくなります。アメリカの生徒も一緒です。
まとめると、
Assessment Test 十分な点数 →→→ English 1A
Assessment Test 残念な結果 ↓↓↓
と、一つずつ下のクラスから取って、上がっていかなくちゃいけないんです。
大体の留学生はESLのクラスを取ることになるので、
Assessment Test 最悪な結果 →→→ ESL5 1A → ESL 51B → ESL 51C → ESL 52A → ESL 52B → ESL 52C → ESL 53A → ESL 53B → ESL 53C → English 1A
と、途方に暮れるほど、果てしなく長くなります・・・単純にこのクラスだけを終わらせようとすると・・・5年かかります。Step by stepで1学期に1クラスしか取れないので、計10セメスター(10学期)かかってしまうんです。まあ、入学にある程度の英語力の基準を設けているので、ここまでひどい人はなかなかいないと思いますが。
English 1Aを“Recommended Prerequisite”としているクラスもいっぱいあります。 これはあくまでもRecommendedなので、必須ではありませんが、もちろん英語力がある方がクラスもより理解出来ます。
ビジネスを学ぼうと思っているなら、初級の会計のクラスも必要になります。AccountingもEnglish 1AがRecommendedになっています。
心理学や経済もRecommendedです。
大体の留学生は転入した最初の学期は、この先修科目、基礎科目を取って終わってしまうことが多いです。慣れるために、とういうためにも、転入してすぐは英語の先修科目と英語力がそこまで必要のない数学のクラスなど、うまく組み合わせてスケジュールを組みます。出来るだけAssessment Testでいい点を取って、最初から上の方のクラスに入り込んでいきたいものです。そのためには、語学学校にいる時から意識して、英語力を高めていく必要があります。点数は良ければ良いほど、それに越したことはないんです。先週科目が多いほど、もちろんお金も時間もかかってしまいます。お金と時間をセーブするためにも頑張りましょう!!
学校選び
自分の英語上達のためにも、時間、お金のためにも、語学学校選びは大事です。アメリカに来た最初の年は、なるべく他の生徒とコミュニケーションが取れたり、英語に触れて、英語が学べる環境に自身を置くことをおすすめします。
出来れば、少し無理しても高い授業内容が充実している学校で全力で頑張ることをお薦めします。その結果、後々お金と時間をセーブ出来るかも知れないので。
でもさすがに月に$1,000もする学校は高すぎますよね・・・よっぽどお金に余裕がない限りは行けないです。私の場合は何も知らずに高い学校に行きましたが・・・・ 3ケ月で終われたことは本当に奇跡です。もし小さな語学学校を選んだ場合は、自分で英語に触れる機会をどんどん作っていくといいと思います。
英語が上達するまでに時間がかかると、授業料だけじゃなく、生活費もかかってきます。このロスアンゼルス周辺では、家賃、光熱費、食費、雑費と、どんなに頑張っても最低$1500位は出ていってしまいます。アメリカに来てすぐ一人暮らしする人はあまり見かけませんが、ちなみにこの辺の1ベッドルームの平均は$1000越えます。ルームシェアしても、平均$700~$800なので、それに電話、インターネット、光熱費、食費、車を持っているなら保険、ガソリン代、そしてその他もろもろの出費・・・ ご飯を食べに行ったり、服を買ったりすると、かなりの出費になります。いればいるほどお金はかかります。なので出来れば語学学校は早く終わらせたいものです。
生徒が少なく、レクチャーも短かく、Homeworkもない学校となると、英語を学ぶのはなかなか厳しくなります。何もわからずアメリカに来るので、やっぱり同じ言葉を話すことに安心感を覚え、同じ国の生徒が固まる傾向があります。みんな自分達の言語で話すので、英語の練習が出来ません。
でも、英語を勉強しに来たんです。アメリカ生活に憧れて来たんです!!もし、この様な学校に通っていて、なかなか思うように英語の勉強が出来なければ、自らチャレンジしてみましょう!!
例えば、少し慣れてきたらバスに乗って遠くに行ってみるなど(土地勘がないと危ないので、慣れてからにしましょうね)。絶対誰が話しかけてきます。“Where are you going?? ”(どこに行くの?)とか、“Do you have change??”(両替してくれる?)とか、“It’s not coming!! Always like this.” (バス遅い、いつもこうだよ!!)とか。ちなみにアメリカのバスの時刻表はあってないようなものです。ほとんど時間通りには来ないので、バスで学校に通う場合は気を付けて下さい。15分おきに通っているはずのバスが全然来なくって、4本並んできたこともあります・・・ “This is America”です。
他には、スーパーに行って頑張って口頭で何か頼んでみたり(例えば量り売りのお肉とか)、カフェなどに行ってみるのもいいです。ファーストフード店もいいですね。“Next person in line!!”(次のお客様!!)とか、“For Here or To-Go??”(こちらでお召し上がりですか、それともお持ち帰りしますか?)とか、“Your order is two items combination with Orange Chicken and Broccoli Beef, and your total will be $8.57.”(オレンジチキンとブロッコリービーフのコンビネーションで$8.57になります)とか、簡単な英語での会話を学べます。最初は少し怖いかもしれませんが、何事も挑戦です!!
私の相棒がよく言います。“This is America, you can’t just wait.”と。人見知りで、行動力のあまりない人でも、少しずつ自分のペースで、出来る範囲内でトライしていけたらいいと思います。私も人見知りで、日本のお店でも『すみませ~ん』すら言えなかったりしますが・・・自分で動けば動くほど色々発見し、アメリカ生活も楽しくなっていきます。
『出川イングリッシュ』って知っていますか?出川が発音、文法なんか気にせず魂で話す英語です。そんな英語でいいんです!!文法や発音なんかよりも、まずは英語に触れる機会を持つことが大事です。どんどん色んなことにトライしていきましょう!!
私の失敗談
なぜ私がここまで、最初の語学学校生活が大事なんだ!!と訴えるかというと、私はアメリカ生活は最初が一番大事だと思うからです。そして私自身が失敗したからです・・・
私がアメリカで最初に行った学校は、大きくてプログラムも整っていて、普通の大学の敷地内にクラスルームがあったので、歩けばアメリカ人とすれ違い、本場の英語が自然に耳から入ってくるという、かなり英語を勉強するには恵まれた環境でした。宿題ももちろん毎日あって、でもよくわからなくって、必死になって勉強してたのを覚えています。ホストファミリーとも会話したりして、英語を教えてもらったり、練習する機会もたくさんありました。
ただ、やっぱり日本人はどこにでもいて、日本語で話すことも多かったんですよね。
絶対に日本語を話しちゃいけないとは思わないですし、日本人とつるんじゃいけないとも思いません。
中にはわざと日本人を避けたり、日本人同士なのに英語で話したりする人達もいます。でも、それってちょっと不自然じゃないですか・・・??
何もわからずアメリカに来て、英語もほとんど話せなくって、先生の言っていることもわかならくって、そんな時、日本語が通じるのってやっぱりすごく安心するんですよね。なので、私は多少日本人の生徒と交流することは問題ないと思います。
でも、日本人グループにどっぷりつかってしまうと、なかなか今度は抜け出せなくなります。
居心地がいいんですよねぇ・・・全部伝わるし。
私の場合は最初のアメリカ生活は、毎週末ホストマザーが色んな所に連れて行ってくれたり、積極的にバスに乗ったり、色んな所に行って色んなものを見たり、私なりにいいスタートというか、アメリカを感じることのできる毎日を送っていました。
問題はその後に行った大学です・・・・私が行った大学は、秋田県にに姉妹校があったので、日本からの生徒がいっぱいいました。どこの学校に行っても日本人はいるので、そこは問題ではないのですが、そこで自分がどよのうなスタンスを取るかで変わってきます。
私はその大学で日本人のグループに思いっきり浸かってしまいました。Again、私自身は日本からの生徒と話をして交流をすること自体ははそんなに悪いことではないと思います。ただそこで自分がどのように付き合っていくかですよね。たまに話す、とか、何か誘われた時に行く、など、この程度の交流が一番いいと思います。
私の様にルームメイトも日本人で、カフェテリアで一緒に食べるのも日本人、買い物に行く時も日本人と、その他の自由時間も日本人と、となると、自分がどこに来たのかわからなくなってしまいます。
自分で飛び込んでいったとはいえ、今度はなかなか抜け出せなくなり、ふと気づいた時に“全然思っていたのと違う!!”と思い始めました。描いていたアメリカ生活とはかけ離れていたことにfrustratedしていました。
そこで私はその大学は1学期で去ることに決め、日本人の少ないWyoming(ワイオミング)州に行くことに決めました。Wyoming州と聞いても、何?どこ??と思う人が多いと思います。アメリカでは『アメリカで一番人口密度の低い州』と言われるくらい、田舎の州です。授業料も生活費も安いです。
私はこのWyoming州の学校への転校は大正解だったと思います。私が夢見たアメリカ生活を送ることが出来ました。
その後に引っ越してきたCalifornia(カリフォルニア)州では過去の失敗からか、キャンパスでは日本人を避けるような感じになってしまいました・・・・でもバイト先では日本語も話しますし、コミュニティの付き合いは必要です。上手くバランスよく付き合っていきたいですよね。
Conclusion
私はアメリカに来た最初の1、2年がすごく大事だと思います。もちろん何年経っても学生である以上は、勉強はずっと大変で、常に向上心を持つことは大事ですが。でもやっぱり最初の方はドキドキ感も違いますし、すべての事に興味もあって、体全体で吸収することが出来ると思います。
アメリカは転校が簡単なので、もし最初に選んだ語学学校が合わない場合は、タイミングをみて違う学校に変えてみるのもありだと思います。
不安もありますが、大きな決心をして、期待や夢に満ち溢れてみんなアメリカに来ると思います。出来ればevery single day、無駄にせずに楽しみたいです。安くないですし・・・・
アメリカに来た理由、意味を忘れず、英語を積極的に使うようにして、私はアメリカにいるんだ!!と感じれる生活を送っていけたらいいですよね。