アメリカ留学 コミュニティカレッジ Part 2 ~ 卒業までにかかる費用

      2017/03/23

 

今回は、コミュニティカレッジにかかる費用についてです。

4年制大学に比べて安いとは言っても、やっぱり留学生の授業料は高いんですよね・・・親からの仕送りがある場合はまだやっていけますが、全部自分で出すとなると、かなり大変です。授業料以外にも生活費もかかるので。ある程度お金が貯まって、生活費は学校に行きながら何とかしようと思い、31歳でコミュニティカレッジに戻りました。が・・・・本当に大変でした。毎日ヒーヒー言ってました。かなりの強い意志や目標がないと心が折れてしまうかもしれないです。

少しでもイメージしやすく出来ればと思い、今回は私が昔行った3つの学校で実際にかかる費用を比べてみました。それでは費用の説明をしたいと思います!!

 

必要な費用

学校にかかる費用は大きく分けて、この4つです。

  • 授業料(Tuition)
  • 健康保険(Health Insurance)
  • 教科書、その他の必需品(Books & Supplies)
  • その他のStudent/School Fee(Student ID, etc)

まず、コミュニティカレッジに行くには授業料(Tuition)がかかります。そして、留学生はクラスを取る時に健康保険を購入しなくちゃいけません。健康保険を払わないと、クラスが登録出来ないんです。なので、授業料と健康保険はセットと思ってください。

コミュニティカレッジ、4年制大学はもちろん、最近ではほとんどの語学学校も健康保険無しではクラスが取れなくなりました。準備中に日本で海外保険に入る人もいると思います。私もそうでした。そういう場合は保険の証明書を提出します。でも自分で入った保険は、学校が求める保険の条件をクリアしていないなど、認めてくれない場合もあります。なので、学校がオファーしている健康保険に入るのが一番早いかと思います。が、高かったりするんですよね・・・ そして、どこでも使えるわけではない・・・ 使えるけど、ほとんどカバーされない、使えるけどネットワーク内の病院だけ、とか・・・

あと意外に高いのが教科書です!!クラスにもよりますが、高いのは1冊$200~300します。他にも計算機や、美術のクラスを取る人はアート用品など必要になります。他にはStudent ID FeeとかLibrary Feeとか、細かいFeeがいくつかあります。車で通うのであればParking Feeもかかります。

そしてプラス生活費で留学にかかる総費用になります。では卒業するまでに実際にどれくらいかかるか見ていきましょう!!

 

Casper College, Wyoming(ワイオミング州キャスパー・カレッジ)

昔行った、Casper College. 夏は緑でいっぱいになります

まず、私の行ったWyomingのCasper Collegeを見てみたいと思います。私が通っていたのは2003~2005年までなので、もうかなり授業料も上がってると思います。今現在の授業料を見ていきます。

授業料の料金表です。

1単位=$296となってますね。Wyomingはアメリカで一番人口密度の低い州と言われていて、田舎の感じがしますが、授業料は全然安くない、というか、ロスアンゼルス周辺のコミュニティカレッジと全く変わらないです。高いです!!田舎なのでもっともっと安いかと思ってました。1ドル=113円(2017年2月3日現在)で計算すると、1単位、約3万4千円になります。

留学生はF―1ビザを維持するのに1学期に最低12単位取らなくちゃいけないので、1単位の値段 x12単位=1学期にかかる授業料、になります。12単位は$3,552かかるので、1学期 = 約40万円かかります。この学校はSemester 制(セメスター制:1年に2学期)なので、40万 x 2学期=80万かかります。

ちなみに、コミュニティカレッジには主に3つのプログラムがありますが(『短大卒業プログラム』、『4年制大学編入プログラム』、『Certificate取得プログラム』)、どのプログラムでも1単位の値段は一緒です。

この学校の出している見積もりです。

Casper Collegeの健康保険は$900と出ています。10万ちょっとです。1年でこの保険料は悪くないです。

Books & Suppliesは$1,200となっています。14万くらいですね。1学期に教科書やその他クラスに必要なものが7万くらいです。教科書って本当に高いんです。Used(中古)を買ったり、Amazonでレンタルしたり、図書館でもレンタル出来ますが、新し過ぎてまだレンタルに出てない教科書も中にはあるので、その場合は買わざるを得ません。

この学校のStudent/School Feesは確認できませんでした。

そして生活費です。この学校の見積もりでは、Room & BoardはOn-Campus Housing, Double Occupancy, 19 meals per week(寮、ルームシェア、カフェテリアの食事:週19食)で2学期 $6,294 = 71万円になります。これは安いですね。さすが田舎です。生活費は安いです。ロスアンゼルス周辺だと1年間の家賃だけでこれ以上します。

ただこれはAcademic Year (9 months) なので、2学期分の見積もりで、残り3ケ月間の費用は入っていません。なので、準備するときは3ケ月分の生活費をプラスで計算しなければなりません。

Personal/Miscellaneous は$2,500となっています。その他の出費ということなので、電話代、車を持っていたら車の保険やガス代もそうですし、その他必要な日用品の雑費などが入ります。

そういうわけで、このCasper Collegeが出している、9ケ月(2学期)でかかる総額は$17,718です。約200万円になります。学校にApplicationを出すときに一緒にFinancial Statement(銀行残高証明書)を出しますが、そこに最低200万なくてはいけません。

授業料料金表にCredit『12+』と『+』サインがあります。この『+』はもしかしたら12単位以上は一律ということかもしれないです。問い合わせてみない限りはっきりはわかりませんが、私が通っていた14年前はそうでした。12単位から18単位まで一律の値段で、だったらいっぱい取った方がいい!!と言って、18位取った記憶があります。ある学期なんて欲張って22単位も取りました。当時は、22単位はまた『19+』で一律でした。他にも同じ理由で18単位以上取ってる留学生がいたのを覚えています。

が、私の場合はやっぱり厳しくって、結局単位を落とすことになりました・・・まあ、値段は一律だったので損はありませんでしたが、ただ成績表に“W”=Withdrewと残ります。これは、この単位を落とした、という意味で、転校するときに不利になることがあるんです・・・

私は2つ“W”があります・・・

でも最後の学期はさすがにマズいと思い、“AUD”にしました。これはAUDITといって、クラスに行って授業を受けるけど、A、B、Cなどの成績はもらえない、ちょっと特殊なGradeです。“W”と違って、成績表上問題はありません。

この当時は、親にサポートしてもらっていたので、ハッキリといくらかかったかはわかりませんが、やっぱり田舎だったので、生活費は安かったと思います。車も持っていなくて、バスとかもなかったので、かなり不便でしたが・・・外出する機会が少なかったので、そこまで無駄遣いなどはなかったと思います。この頃に比べて今は・・・時間があったらすぐどこにに行こうとしますし、何か買っちゃったり・・・自由になった分、お金もよく出ていきます・・・

まだ若かったので、外食などもそんなになく、カフェテリアで話して、その後寮で遊んで、なんていう感じの日々でした。たまにMallに買い物に行ったり。週末はサイクリングしたり。田舎だったので、お金を使う場所もあまりないですし。$3の映画館にに行ったり。

よっぽど派手な生活をしない限りは、この見積もりにある200万で済むと思います。

 

Long Beach City College (LBCC), California(カリフォルニア州ロングビーチ・シティ・カレッジ)

Photo from http://lbpost.com/

次にCasper Collegeの後に行った、CaliforniaのLong Beach City Collegeを見ていきたいと思います。

この学校はCasper Collegeより、もう少し細かく書いてあります。

この学校は1単位=$305とハッキリ書かれています。高いですね!!そして最低12単位を2学期なので、$305 x 12 Units x 2 Semesters = $7,320 、授業料は年間約83万かかります。

健康保険(Medical Insurance)が$685.50 x 2学期 = $1,371=約16万。

Books, Supplies, Clothing & Personal Necessitiesは$2,050です。学校で必要なものと個人的に必要なものが混ざってますが、約23万です。

そしてこの学校のStudent/School FeesはCollege Service Fees Student $40、Health Service Fee $38で9000円くらいです。

生活費(Housing, Utilities & Food(家賃、光熱費 & 食費))が$9,288=約105万となっています。が、これは最低限の額だと思います。

この学校は10ケ月の計算で、合計$20,167 = 約228万円かかると出しています。残高証明にはこれ以上の金額が必要となります。

カリフォルニアでは、特にこの周辺では、生活費は実際これ以上かかります。ここでは生活費がかなり低く見積もられているような気がします。この辺りでは家賃だけで年間この$9,288は越えます。それに車を持っているなら車の保険やガソリン代もかかります。特にFancyな車ではなく、お手頃な車にしても、最低限の保険代とガソリンだけで$100~$300はしますし、食費も外食などはもちろん控えて、自炊にしたとしても、やっぱり何だかんだでかかります。なのでどんなに低く見積もっても家賃以外にも月$500~$700は出て行ってしまうんじゃないでしょうか。そんなにかからないと思っていても以外にちょこちょこ出費が重なって、出ていっちゃってるんですよね・・・・

 

El Camino College, California(カリフォルニア州エルカミノ・カレッジ)

Parking Structureから撮ったBaseball field

最後に私がCertificate を取ったCalifornia州TorranceにあるEl Camino Collegeを見ていきます。Academic Year、10ケ月です。

この学校は1単位=$288です。年間で$288 x 12 Units x 2 Semesters = $6,912 = 約78万になります。

そしてこの学校は健康保険料が高いんです。$803 per semester なので、年に$1,606、18万もするんです・・・使えないくせに・・・

Books & Suppliesが1学期$250~$400となっているので、$400で計算して、年間9万円です。っでも、私は実際、この額では収まりませんでした・・・

そして家賃・食費が$8,500となっています。が、実際にはこの額では全く全く収まりません!!約96万ですが、月に約10万の計算です。これはほぼ不可能です。家賃だけで最低8、9万出ていっちゃいます・・・・残り1、2万で光熱費、食費、雑費、ガソリン代などとカバーするのはまず無理です。

El Camino Collegeが出している10ケ月間のAcademic Yearの見積もりは$19,500 = 約220万です。

ちなみに、これはアメリカの生徒の授業料です。カリフォルニア州住民であれば1単位$46!!私たちの1/6!!!!

アメリカの生徒も、違う州出身の場合は、私達と同じくらい払います。例えばアメリカの生徒がWyomingからCaliforniaに引っ越してきてCaliforniaの学校に通うとします。彼も私達と同じ授業料を払います。ただ、彼らと私達の違いは・・・・彼らは、1年間カリフォルニアに住んだら、カリフォルニア住民とみなされます。なので、2年目からは1単位$47でよくなるんです。私達留学生は、何年住んでもAlien(外国人)なので、1単位$288払い続けます。

カリフォルニアでは、過去数年でどんどん経費がカットされました。なのに、新しいBuildingが建ったりするんです。新しい立体週射場とか。どの国の留学生も同じことを言います。あれは私たちのお金だ、と。やっぱりどの国の留学生も、授業料は高いと思っているんですね・・・

 

カリフォルニア、ロスアンゼルス周辺での生活費

もう少しイメージしやすいように、このロスアンゼルス周辺の生活費を数字にして出したいと思います。

例えばこれは私の生活費ですが、私は実際にこれくらいかかってます。

家賃        $1,000
携帯代       $100
インターネット   $50
電気・ガス     $30-50
車の保険      $100
ガソリン代     $160-200
食費・雑費     $300
Total         $1,740

と、月に$1,740、約20万です。食費・雑費はその月によって変わりますが、とりあえず$300で計算しました。外食が続いたり、何か買ったりしたら、$300はす~ぐ超えちゃいます・・・ただ、私の場合は一度大学を卒業して、大人としての生活を確立したので、これは普通の留学生の基準ではないですね。若い時は仕送りでしたし、贅沢も出来なかったですし、アパートももちろんルームシェアでした。なので、学生の場合は家賃は-$200~$300で計算します。それでも、ルームシェアをしても、家賃は平均月$700、$800位します。車もあまりいいものは乗れないので、保険も少し安く計算します。保険の種類によって違いますが、最低限の保険を買って、月$30位で計算します。食費、雑費も頑張って節約して・・・それでも最低月$1,200、1,300、15万くらいはかかってしまうと思います。

住むエリアによって多少は変わってきますが、カリフォルニアの都市に留学するにはかなりのお金が必要になってきます。サンフランシスコなんかに行ってしまったら、もっともっとかかります!!車が壊れたり、何が起こるかわかりません。$1,300は本当に最低限の生活の数字なので、実際はあと$200~$300プラスで計算した方がいいかもしれませんね。

 

 

卒業するまでにかかる費用

実際、卒業までにかかる費用を計算してみます。Casper College、Long Beach City College、El Camino Collegeの平均を取って、1単位=$300で計算していきますね。

コミュニティカレッジを終わらせるには大体3年かかります。単位数は大体60必要です。

60単位X $300=$18,000、約200万かかります。

でも、ほとんどの留学生はESLのクラスなど、少しエクストラで取らなくちゃいけないんです。人にもよりますが、最低2つ、3つ取ることになると思います。

3単位のクラスが多いので、1クラス=3単位で計算します。すると、クラス1つ取るのに、$300X3=$900、約10万かかります。ESLのクラスを取ったり、単位を落として取り直したりすると、費用がどんどん10万単位で増えていきます。

なので、卒業するのに、必要な60単位+ESL6単位=最低$220万かかります。

プラス健康保険15万程。

プラス教科書代10万。

そして、生活費は1ケ月15万かかるとして計算します。

15万 X 36ケ月=540万円かかります。

授業料220万+健康保険45万+教科書代30万+生活費540万=835万

でも、家具を揃えたり、車を買ったりするので、実際にはもうちょっとかかります。ポンコツ車を買っても900万近くはかかるでしょう。安い車もたくさんありますが、安いのにはそれなりに理由があります。ちょっと壊れたら$200、$300は軽くかかります。壊れた場所によっては、$500、$600したりもします。なので、ある程度安心して乗れる車、となれば、最低でも$4000~$6000は用意しておいた方がいいでしょう。なので、私が出す、アメリカ、ロスアンゼルス周辺でのコミュニティカレッジ留学、3年間にかかる授業料は900万円です!!

実際に数字を見てどうでしょう・・・自費留学をする人は途方に暮れてしまいますよね・・・でも少しだけ安くする方法がいくつかあります。

1つ目は、もし奨学金があればトライする、です。ほとんどのコミュニティカレッジは留学生に対しての奨学金制度がありません。いくつか学校のFinancial Aid Officeに直接メールで問い合わせてみましたが、留学生が使えるFinancial Aid(金融援助)やScholarship(奨学金)はありません、と返ってきました。その代り、国の奨学金や、その地域の団体の奨学金制度を利用してみては、と言われました。それもまた条件が厳しかったり、合わなかったりしますが、もしかしたら私たちが利用できるものがあるかもしれません。ちなみに、Long Beach City Collegeは昔、留学生に対して奨学金を出していました。

2つ目は、長くいればいるほどお金がかかるので、早く卒業する!!です。単位数は決められているので変えられないですが、滞在時間は自分で変えられます。私はこっちの方法を選びました。1学期短くなるだけで、生活費4ケ月分60万円、健康保険7,8万安くなります。自費留学する人にとって、この70万はかなり大きいです。70万貯めるのに、どれだけかかるか・・・1学期12単位で、ゆっくり取るのもいいかもしれませんが、慣れてきたら15単位くらいはいけると思います。

でも850万そろってなくても大丈夫です。私は授業料は貯金から、生活費は学校に行きながら働いてカバーしていきました。なんとかなるものです。さすがに働きながら18単位となると、少し厳しいですが・・・全然寝る時間もないですし・・・何かあった時のために月最低$2,000~$2,500は欲しかったので、シフトも入れるだけ入って、15、18単位取って・・・・3時間位しか寝れない日もありました。クラスの時間、学校までの通学の時間、シフトの時間を考えて、1日にどれだけ宿題と自分に時間を使えるかを考えて・・・本当に精神的に辛い!!

特に私は1学期に単位を多く取っていました。平均15~18単位取っていました。授業料払う度に貯金が60、70万単位で減っていくを見るのは本当に怖かったです・・・まだ入っているから大丈夫、とは思っても、時間をかけて貯めたお金が、こんな一瞬でなくなるなんて・・・と。そして教科書の$100、$200も本当に痛い!!大学の授業料を払ってくれたお父さん、お母さんには本当に感謝です。

何度も悩みました。本当にこれだけ払う価値があるのか??と。価値があるかと聞かれたら、特に専門性のないクラスは10万の価値はないと思います・・・でも、留学そのものに価値があると思います。この高い授業料も全部ひっくるめて留学です!!なので、自分で決めたことですし、もうある程度お金もかけちゃってますし、絶対に戻れないと思って突っ走りました!!

学校に、シフトにとSuper busyでしたが、その分充実感もいっぱいです。脳内麻薬的なものも出るので、眠たくもないんですよね。意外に楽しかったりします。ただ、たまに、ふとした瞬間に疲れを感じたり、空しくなったり・・・・自費留学の時は自分との戦いになります。

Conclusion

コミュニティカレッジのレベルで、かなりのお金がかかります。もし単位を落としたり、プログラムを変えて、クラスを取り直すなんてなると、それまでの学費、滞在費と何十万も無駄になっちゃいます。プログラムが決められない場合は、まず両方のプログラムに使えるクラスを取って、その間に決めましょう。単位も落とさない様に頑張りましょう!!まあ、クラス2つも落とした私が言えることではありませんが・・・・

個人的には田舎のコミュニティカレッジに行くことをお勧めします。私はよく、昔Wyomingにいた、と言うと、どこそれ?とか、またすごいとこ行ったね、と言われます。それくらい田舎です。でも日本人が少ないのでやっぱり英語に触れる機会が多いですし、なんと言ってもやっぱり生活費が安いです。何かと不便なことは多いですが、それがまたいい思い出なんですよね。田舎のコミュニティカレッジでtransfer可能な基礎単位を出来るだけ取って4年制大学に編入すれば、お金もかなりセーブ出来ます。カリフォルニア州や他の州の大都市はやっぱり何かと便利ですし、安心かも知れませんが、お金がかかります。なので学校を探すときは、私の様に誰も行ったことのないような場所も選択肢に入れてみてください!!お金も安く抑えれて、“アメリカ”も感じられる!!本物のアメリカ留学が体験出来ます!!私がGuaranteeします!!

 

 

田舎も悪くないですよ!!

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